腰の痛みを治した具体例 実際の初回ストレッチメニュー
前回の"腰の痛みを治した具体例 実際のチェック”を読んでからこちらを読んでいただけたらと思います。続きなので。
前回のブログに書いた、
・前屈は届くのに長座体前屈ができない。
・首回旋が左回旋時のみ左肩が上がる。
・足首背屈テスト時、右下半身の傾き。
ということによって、特にどこの筋肉が硬く、どこの筋肉が弱く、動けなくなっているのかということがわかりました。
硬くなってる筋肉→右お尻の外側(中殿筋・大腿筋膜張筋)、右太もも裏(ハムストリング)左僧帽筋上部、左右の広背筋、左腰(腰方形筋)
弱くなってる筋肉→右お尻(大殿筋)右内転筋、左肩甲骨付近の筋肉(小円筋・棘下筋・前鋸筋)
60分コースだったのでストレッチメニューとしては
①右下半身のストレッチ(重心を右外から右中心にもっていきたかったので中殿筋・大腿筋膜張筋を緩めてから、ハムストリング等)をしました。ここで20分くらいかかりました。
[理由]
座り姿勢のときに右のお尻外(中殿筋、大腿筋膜張筋)に重心をのせてしまってるということ。→これは最初に座ったときからも感じていたこと。足首背屈テストのときにも右重心やや外だったのでこのお客様は右に体重をのせるくせがある。この重心のとりかたが腰の痛み、体の動きに影響してると判断。
②左下半身ストレッチ。ここでは足首かお尻まで下から上にもっていく感じでストレッチ。ここで7分くらい使いました。
③両方の腰ストレッチ。脊柱起立筋群、腰方形筋(骨盤と肋骨を近づける筋肉のため、このお客様の場合は特に大事な筋肉。体が傾くといった人はここの筋肉のせいかも。)、広背筋といったところをインナーからアウターにかけて伸ばしました。ここで5分使いました。
④左上半身のストレッチ。大胸筋や僧帽筋、菱形筋はじっくり。前鋸筋や小円筋などはトレーニングをしたかったが先に刺激を入れたかたのでストレッチも多少しました。10分ほどかけました。
⑤右上半身のストレッチ。こちらも大胸筋や僧帽筋をじっくり5分ほどかけました。
⑥次にもう一度広背筋を伸ばします。座位で右広背筋をやや多めに3分ほど。
ここまでで最初のチェック含めて55分くらいかかりました。
右下半身を多めにしたのは柔軟性を高めるためですが、柔らかくなったとしてもそれがイコール体が良くなった、動くようになったとは限りません。
ストレッチを終えると必ず動いてもらいます。そうするとストレッチの持続性が増え、動きやすくなるためです。
再チェックしたときも、
前屈指3本→5本・長座体前屈-10→-6など変化はでてますが、その後に脱力のトレーニング(特に左僧帽筋上部の抑制トレーニング=左肩を下げる)と腹圧・股関節トレーニングを2分ほどした後に再度やると長座体前屈-10→-6→-4(無理したらつきそうでしたがあくまでリラックス状態で測りました。)になりました。
コースを終えて、お客様に感想を聞くと、
「もっとトレーニングさせられるかと思った(苦笑い)と言われました。→これは僕のブログの書き方が悪かったせいです。体の痛みがあるときは基本的にストレッチを受けてもらいます。トレーニングは何も重いものを持ち上げたりキツイものばかりだけではなく脱力のトレーニングなどもたくさんあるので運動が苦手な人に対しては優しい動きのないトレーニングをしてもらいます。
このお客様の場合も2分ほどです。
実際に60分コースを受けて腰は軽くなったものの、完璧に治ったわけでもありません。
体の変化も感じていただけたようだったので、
「数値を良くするためにきていただいたわけではなく、腰を治しに来てくださいましたよね?ただ、数値も一つの目安です。特に足首背屈テストがぶれすに、長座体前屈が無理なく足の指先がタッチできるようになったときに腰の痛みがなくなっています。腰の痛みを誘発する動きの癖を自分自身で修正できるようになった証拠なので。」と伝えると体の変化等、総合的に判断し、信じていただいた結果だと思います。次回のご予約をいただけました。
長くなりましたので、続きは次回に。
次回は初回以降、姿勢改善教室に週1回で1ヶ月たったとき(計5回)にどうなっていたかを書きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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